種籾の選別が終わると次は消毒に入ります。
無農薬で作り続けていれば、病気はそれほど問題にならないと思います。
ですがバカ苗といわれる、一部の苗が伸び過ぎてしまう症状は避けたいので、
やっぱり消毒はした方が良いんだろうなーと思い一応ずっと行っています。
ただこれが、メチャクチャ大変です。
60℃の温湯で10分間苗を加熱するんですが、昔は大きめの鍋に温度計を突っ込んで
苗袋を一つ一つの単位でやってました。
段々量が増えて追いつかなくなり、お風呂の給湯器の最大温度で、
大きいバケツにお湯を溜めて、建築現場なんかで使う、
投げ込みヒーターを2本くらい突っ込んで走り回りながらやっていました。
今はタイガーの温湯消毒機でやるようになり、メチャクチャ楽になりましたが、
200Vの環境が無いと出来ないのが難点です。
どのやり方でやるにしても、苗を入れると温度が下がってしまうので、
私は65℃くらいに上げてから入れるようにしています。
10分経ったらすぐに冷たい水のバケツに突っ込んで熱をとります。
果たしてこの温湯消毒をしないとどうなるのか?という疑問はいつもついてまわるんですが、
恐いので無しではやった事がありません。
機会があれば一度消毒無しでもやってみたいんですけどね…。
記事監修
農業!たいこや
無農薬農家 吉田 昭